ナーミンの玉手箱

本、投資、マンガ、麻雀などなど。好きな事について気楽に書いていきます。

「金がない」が口癖の本当のデメリット

金がない、金がない。給料日前になると、ゾンビのようにこの言葉を発している人はいないだろうか?

 

金がないと言葉を発すると、友達が離れていくとか、運気が下がるとかまぁそういったスピリチュアルな話はおいといて・・僕が思うこの言葉の最大のデメリットは、『思考力が下がる』ということである。

 

『MIND OVER MONEY』(邦題は嫌いなので原題)にはこう書いてある。

 

お金はそれがなくなると、ある時以上に一大関心事になってしまう。(中略)

誰でも知っている通り、一晩中無理に起きていると、翌日はまともに頭が働かない。

ムッライナタンの研究によると、欠乏が思考に及ぼす打撃は、徹夜効果の80%に相当する。       

           

 

 

金を稼いだり、貯めることにおいて必要なのは正しい判断力なのに、悲しいかな金がなくなりすぎれば思考力はガクンと低下してしまう。

 

思うにこれは人間の本能からくるものではないだろうか。現代社会では、金がないということは食べ物を買うことができず、生きていけないということだ。金がなかった昔の時代ならば、食料がないことと同義になる。

 

例えばここに米の種もみがあるとする。

食料の蓄えがあり、普段から腹が満たされている人は種もみを食べたりはしない。

畑を作り米を植え、将来のために蓄える。

しかし蓄えがなく、食べる物がなかった者からしたら、種もみを食べて今日を生きるほかない。将来を考えるよりも即物的に今を生きる。そうでなければ死ぬからだ。

 

この本能は今でも残っているんだと思う。金がなければ、とにかく今日、今週を生きるために必死になる。無心をしてでも、当座の金があれば生きられる。本や芸術など嗜んでいる暇はない。

 

こう考えると、お金は力そのものであるとつくづく思う。物を買う力、安心を買う力。しかし貯め込みすぎて使わなければ、ただの贅肉になる。放出、貯蓄、制御。その加減が難しい。うまく扱えるようになりたいものです。おわり。