ショッピングの科学『なぜこの店で買ってしまうのか』
今日は本の紹介。
『なぜこの店で買ってしまうのか』
調査員が綿密に買い物客を分析し、まとめあげた一冊。
小売店を経営したい人、投資したい人はぜひ読んでみるべき笑
買い物ってなんのか。どういうプロセスで人が購入に至るのか、買い物しやすい環境づくりとは・・・などなど。情報量がとても多く、かなりボリュームがある!
なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: パコ・アンダーヒル,鈴木主税,福井昌子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/03/06
- メディア: 文庫
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著者が見つけた現象の一つをご紹介。
それは「尻こすり効果」というもの。
買い物客は棚に近づき、立ち止まって品定めしようとするが、店を出入りする人びとにちょっと押されると、ネクタイ探しを諦めてしまうのだ。何度も見直したが、あきらかに客は、背後からぶつかられたり、触られたりすることを好まないようだ。とくに女性がそうで、男性はある程度まで気にしないようだ。女性たちはそれを避けるために興味のある商品から離れることもある。
人の出入りが多かったり、狭い通路には商品を置かない方がいいということだ。買い物客は品定めをするときに、ある程度のパーソナルスペースを必要とする。
例えば成城石井のワインコーナーを思い出してほしい。人の出入りが多い入口ではなく、たいていは店の奥の一番静かなスペースにあるはずだ。
買い物客、とくに嗜好品を選ぶ客はラベルやボトルを見たりなど落ち着いたスペースが必要である。それを人とぶつかるような落ち着かない場所では、ゆっくりと選べるわけもない。
そんな感じの調査結果がいっぱい乗っている本。ショッピングが好きな人。ちょっとウンチクが好きな人におすすめ!おわり。