ナーミンの玉手箱

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映画『39 刑法第三十九条』を見て

過去記事で取り上げた『39 刑法第三十九条』の映画を見てみた。

 

 

39 刑法第三十九条

39 刑法第三十九条

 

 

 

 

pugchan17.hatenablog.com

 

1999年の映画なので大分古い。20年前ということになりますな・・主演の堤真一がメチャ若かった。

 

まぁ、そういうことが言いたいわけじゃなくて笑

いや~~久しぶりにね。「邦画の良さ」ってのを噛みしめましたよ。

 

この映画、とにかく撮り方が暗い。でもね、僕はそれが邦画の良さだと思ってる。

日本人は暗いタッチの方が映えると思うんだよね。別に日本人ディスってるわけじゃなくてね。シリアスとかホラーとか。そっちの方が断然いい味が出ると思ってるから。

 

原作は漫画からパクって、今売り出し中のイケメン俳優だして、CGでハリウッドみたいにして・・・みたいな、そういう邦画って本当に嫌いなんです。見てて寒イボがたつ。

 

邦画はね、素材の味を引き立たせる和食みたいな映画を見たいの。なんにでもケチャップぶっかけてしまうような、そういう悪趣味な邦画は本当に嫌いなんだ。

 

 

話が脱線してしまった。刑法39条ね。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、ミステリーのような感じで見れます。でも痛烈に社会派な映画だと思う。犯行を侵した人間の精神状態が脆弱であったら罰せられない。その法について鋭く切り込んでる。

 

ボクが凶器を突き刺したかったのは、この理不尽な法律に対してだ。」

 

主人公のセリフである。僕は法のことをよく知らないのでイメージで話すけど、法は制裁の為のものと、救済の為のもの、2つのタイプがあると思う。

 

第199条

  人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。

 

第39条
  1. 心神喪失者の行為は、罰しない。
  2. 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

 

制裁と救済が入り混じる状況で、そんなときにどちらを優先するのか。これって、考えても考えても答えが出ないような問いだ。もし自分がそういう立場になったら、どうすればいいんだろう。そう考えると、気分は重くなる。

おわり。