ナーミンの玉手箱

本、投資、マンガ、麻雀などなど。好きな事について気楽に書いていきます。

法学知らなかったので買ってみた。

本屋をブラブラしてたら、面白そうな本が出てたので買ってみた。

 

 

はじめまして、法学 ―身近なのに知らなすぎる「これって法的にどうなの?」―

はじめまして、法学 ―身近なのに知らなすぎる「これって法的にどうなの?」―

 

法学って、興味あったんだけど小難しい本が多くて中々とっつきにくかったので・・・ぐっとハードルをさげてみた。この本は、著者が「法的な偏差値を40から51にあげるようなイメージで書いた」 と言っているだけあって非常に読みやすい。

 

あと好きだな~と思ったのは、婚姻制度や所有権、刑法などのテーマに触れていく際に、テーマごとの著者おすすめの映画、ドラマ、小説の紹介があったこと。ここに書かれている紹介文がなかなかよくて、見てみたいなあと思うようなものも多かった!

 

離婚のトピックで出てきた『クレイマー、クレイマー

 

 

 心神喪失者の行為は罰しないことが定められている刑法39条のトピックでは

『39 刑法第三十九条』

 

39 刑法第三十九条

39 刑法第三十九条

 

 

所有権のトピックでは『黒革の手帖』など。

 

黒革の手帖(上) (新潮文庫)

黒革の手帖(上) (新潮文庫)

 

 

面白そうなものをピックアップ。興味をそそりますな。

結構色々見たり読んだりされてるんだなぁ~と感動した。こういう紹介はやっぱりうれしいし、見たくなるんですよね!

 

肝心の法学の内容だけど、自分が一番面白いな~と思ったのは『コモンズの悲劇』の項目。1968年に、生物学者ギャレット・ハーディンから私的所有の重要性について発表された論文らしい。以下引用

 

そこでは、牧草地に複数の農民が牛を放牧する例があげられています。そして、その牧草地が個々の私有地であれば牧草が枯渇しないように羊飼いは抑制して羊を飼うけれど、牧草地が誰でも使える共有地である場合には、その抑制が働かず、羊飼いはそこで多くの羊を飼い、結果として牧草が枯渇してしまうと説明されています。そこから、資源を誰でも利用できる共用の財産(コモンズ)としてしまうと、資源が過大利用されることになると主張しています。       

             『はじめまして、法学』    遠藤研一郎

 

なるほどね~と思った。必ずしも共有のものとすることが、社会にとって最善とはいかないと。私的に所有して、自分が使いやすいよう定期的にメンテナンスを行ってもらう方が資源としては長く残りやすい。そういうことなのかな。色々なパターンに当てはまるな~と思った。

 

まだまだ入門。でも基本的な事が知れたのは良かったな~。おわり。