ナーミンの玉手箱

本、投資、マンガ、麻雀などなど。好きな事について気楽に書いていきます。

どうやって新人を定着させるか

新人が配属されて1週間ばかりたつ。自分は入ってきたときは、早くこの場所に馴染んで、1人前の働きができるようになりたいな~と思っていた。

 

今年は新人の指導を受け持つことになったので、新人育成について思うことを書いておきたい。

 

自分は人生経験まだまだ少ないながら、サークルの幹事や、生徒会などでリーダーを務めることが多かった。

そこで身に着けたスキルの1つに「どうやって新人を定着させるか」というものがある。

 

結論からいうと、人が新しいコミュティに定着できるかどうかは、「自分がここにいていいんだ」というような居場所を提供できるか否かにかかっている。

 

これは職場よりも、大学のサークルなど自由参加のコミュニティの方がより腕は磨かれる。職場は自分に馴染まないと思っていても、すぐに辞めることは中々難しい。生活もあるからね。しかしサークルでは、自分に合わない、受け入れられていないと新人が感じれば、もう次は来ない。そういう面では、けっこうサークルの方がシビアなのだ。

 

自分が麻雀サークルで幹事長をやっていた時には、初心者でも必ず歓迎した。ちょっと麻雀達者になった奴は、下手が入ると麻雀が乱れるとか言って露骨に嫌うやつもいた。誰だって最初は初心者だったのにね。

 

そして初心者には、最初はリーチしか教えなかった。4つの組み合わせと頭を作って、リーチをかける。そしてアガる。たったそれだけのシンプルなことでも、ドキドキして楽しいものだ。自分も初心者の時はそうだったし、鳴きやら役など複雑な事を覚えるのは後でいい。まず麻雀を楽しいと思ってもらうことが一番大事なのだ。初めて来た人に楽しい体験をしてもらうのが大事なのだ。

 

しかし、サークルに新人を定着させるには麻雀だけではダメで、私生活についても必ず話を振っていた。「大学生活はどう?」とか「何学部?」とか「何のアニメ好き?」とかでもいい。(僕はほとんど授業に行ってなかったので、アドバイスは全くできなかったが・・・)

とにかく私はあなたに興味を持っている、受け入れているという姿勢を示すことだ。

 

最後に、会話をするときは出来るだけ周囲の人間を巻き込むようにしていた。周囲の人間も、新人に興味があるし、何かを教えたりして尊敬されたいという気持ちがある。それなのに、自分が新人を独り占めしてしまっては、「新人に興味深々だな、もう俺はどうでもいいのかな・・」とか、「ナーミンと仲良くやってるから俺は入れないな」と思ってしまうもの。

かならず「これは~だよな、ねぇAもそう思うやろ?」とか「これはね~Bに聞いてみな、Bがよく知ってるから」と周囲に話を振るようにしていた。

そうすることで、周囲が活気づいてくるものだ。新人も僕だけじゃなく、色々な人とつながればよりコミュニティに溶け込みやすくなる。そうやって、「自分はここにいてもいいんだ」という実感がわいてくるのだ。

 

そのサークルで培った経験が、今も生きていると思う。麻雀を仕事、大学生活を職場生活や一人暮らしに置き換えても、おおむねポイントは外していないはず。こう考えると、サークルや部活などでリーダーを務めるのも、悪い事ではなかったな~と思う。

 

 

追記

一応、指導する側になったということで、教え方の本も読んでみた。この本を読んでやはり思うことは、まっさらな子供に教えるのと違って、色々な意見を持っている大人に教えるのは難しいということ。個人を尊敬しつつ、職場のコミュニティを作ることが大切だということ。よかったら読んでみてください。

 

オトナ相手の教え方

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