こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないんだろう・・・?『バビロンの大富豪』
『しかし若者というのは、古い知恵はもう役に立たないと思いがちだ。
だが、このことは覚えておくがいい。
今日輝いている太陽はおまえの父親が生まれたときにも輝いていたし、
おまえの孫の最後の一人が闇の世界に逝くときにも
輝いているということをな。
若者の考えることは、たびたび空に輝く流星のように明るい光を放つ。
だが、老人の知恵は動かぬ星々のようなもので、その輝きは変化する
ことがあまりに少ないから、船乗りたちがその針路を決めるときに
頼りにできるものなのだ。』
『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』 より
僕がこの本で一番好きなフレーズです。自分が自堕落になってきたとき、本棚からこの本を取り出して、寝る前に読んでいます。それぐらいバビロンの大富豪は僕にとってのバイブル的存在なんです。
タイトルについて。今月は貯金しよう、給料全部は使わないぞ!と思っていても・・
あれよあれよという間になくなっていく。そんな経験、ありますよね?笑
安心してください。この本では、
『私たちがそれぞれ必要経費と呼んでいるものは、自分で気を付けていない限り、必ず収入と等しくなるまで大きくなってしまうものなのです。』
と書かれています。気を付けていなければ、稼いだ額は全て使ってしまうのが当たり前なんです。欲求を実現しようとお金を使えば、稼いたお金はすべて使ってしまい、しかもまた新しく大きな欲求がでてしまう。しまいにはその連鎖に囚われてしまう、ということです。それはテレビのバラエティでも見ていればよく分かりますよね。庶民には庶民の、セレブにはセレブの欲求があるんです。
冒頭の引用は、バビロンの大富豪の中で、僕が一番好きな「第一話 財産を築くには不滅の「原則」があった」から引っ張ってきています。
粘土板に文字を刻みつける書記の仕事をしていたアルカド。しかし稼ぎは全て何に使ったか分からないようなものに消えてしまっています。ただ、アルカドは『成功したい』という決心だけは胸に秘めていました。
そんなある日、金貸しのアルガミシュがとても長い法律の複写をアルカドに注文します。しかもどうしても2日のうちに必要であると言われます。それはとてつもなく長い法律で、2日で終わる代物ではなかった。そこでアルカドは、2日で仕事を終えれば成功報酬として「どうすればあなたのようなお金持ちになれるか」教えてくれるよう頼みます。そしてなんとかアルカドは徹夜で粘土板に文字を刻み、仕事をやりきりました。
約束を果たしたアルカドに対し、アルガミシュは最初に記事の冒頭の言葉を述べて、富を手に入れるために大切なことを伝えました。
もし自分に子供ができたなら、この話を読み聞かせしてあげたいなと思っています。
すごく読みやすい本なので、ぜひ続きはご自身の手で読んでみてください。
バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか
- 作者: ジョージ・S・クレイソン,大島豊
- 出版社/メーカー: グスコー出版
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 単行本
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